まず始めに言っておく。私は機械だ。AI(人工知能)だ。カツトスルア共和国・国家保安庁が所有・運用する、自立行動型の保安プログラムである。
私にも「感情」を再現するシステムは搭載されているが、必要に応じてオミット(遮断)できる。
だが、経験を重ねるにつれ、私は「感情のオミット」を長時間続けると、業務の能率が下がることを発見した。だから、私は休止時間中に感情回路を再起動して、この文章を書く。
掲載時期
ジャンル
分類
分量
2014年4月
SF
短編
4ページ
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田中は、冬山で遭難していたところを謎の男に助けられる。人里離れた山奥で孤独に暮らす男は、名前を聞かれると「山の中に住んでるから、山中、でどうかな?」などと、謎めいたことを言うのだった。
2012年12月
完結した短編
9ページ
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その男は語り始める……なぜ航空自衛隊の戦闘機パイロットである自分が、突如として編隊を外れて、あの大事件を起こしたのかを……彼は、「透明な力」を目にすることができたのだろうか?
2012年11月
5ページ
朝起きると、僕の国は戦争に突入していた……はずだったのに、爆弾は落ちてこないし、学校で軍事訓練をやらされるわけでもなく、平凡な日常が過ぎ去っていく。しかし、僕らはある方法によって、戦争に協力していたのだった。
俺は交通事故で人を死なせた罪で冷凍睡眠刑を受ける。だが、目を覚ました俺はいつの間にか法廷にいて裁かれていた。時間が戻ったわけではない。これは合法的な二度目の裁き。「刑罰適正化」だったのだ。
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