ある日Aは、宝くじ運営団体に勤める友人のBと会った。

 

 

B「いやー、A。お前が名付け親になってくれた『情弱くじ』。大好評だよ。ありがとな」

A「あ、ああ、そうか(マジかよ)……」

B「それで、今、新しい宝くじを考えているんだけど、これもまた名前が決まらなくて。考えてみてくれない?」

A「まあ、暇な時にでもな。で、どんなくじなんだ?」

B「今回の宝くじは、今までとはひと味違うんだ。聞いて驚け。当選確率99パーセントだ」

A「おいおい。それじゃ儲からないだろう。それとも、当選金を安くするのか」

B「それもある。当選金は安い。だが、少しでも当選金を高くするために、落選した1パーセントが99パーセントへの当選金の大半を負担するシステムなんだ。高確率の当たりが出る限りは小遣いがもらえ、低確率ではあるが万が一外れれば大借金を抱え込む。のるかそるかの大勝負! このスリルがたまらない、ってわけさ。でも、この宝くじの良さを一言で説明する名前が思いつかなくて……」

A「……そんなの、一つしかないじゃないか」

B「え? なんだい?」

A「原発くじ」

 

~完~