あの有名なデアゴスティーニが、今度は自衛隊装備シリーズを創刊。
創刊号の付録として航空自衛隊の主力戦闘機「F-15J」のプラモデル(半完成塗装済み1/100スケール)がついて990円というので「創刊号だけ買うタイプ」の私は飛びついて購入してみました。
よくも悪くも有名な「DeAGOSTINI(デアゴスティーニ)」。
ある一つのテーマにそった内容の雑誌を色々と発行していって、毎号集めると百科事典みたくなるという、あれですね。
というより、付録としてついてくるプラモデル等が目当てで買う人も多いでしょう(よく「全巻集めると〇〇が完成!」ってありますが、あれなかなか完成させる人いないですよね(汗))。
で、今回デアゴスティーニの標的テーマになったのが、我らが日本国自衛隊。
創刊号の付録は航空自衛隊を代表する戦闘機「F-15J」のプラモデルとなりましたが、これからも「10式戦車」「護衛艦<ひゅうが>」など、次々と自衛隊装備を出していくのだそうです。
で、このプラモデルなんですが、半完成塗装済みという、最近流行の、私のようにプラモデルを完成させる技術も根性もない「にわか」に大受けの形式でして。
後で詳しく書きますが、車輪を差し込むだけで完成というお手軽な出来となっています。
航空自衛隊の「F-15J」とは?
このページに来ている人にはおそらく説明不要だとは思いますが、F-15Jは日本の航空自衛隊を代表する主力戦闘機です。
元になったアメリカ空軍の「F-15C」とほぼ同じ機体でして、アメリカ人らしい大きくてパワフルな戦闘機となっています。
性能は折り紙付で、主にアメリカ、イスラエルによって中東地域での戦闘に投入されましたが、公式記録において空中戦での損害が0とされています。
まさに、冷戦後期~ポスト冷戦期のアメリカ空軍を代表する戦闘機と言っていいでしょう。
航空自衛隊ではF-4EJ改の後継機としてF-35を導入することが決定しましたので、これからは年式の上ではやや旧式ということになるわけですが、F-35の調達数は百機に満たないと思われるので、現在二百機以上が現役の本機は、今後もしばらく数の上では空自の主力の地位に留まり続けるとみられます。また、防衛省としては近代化改修を繰り返して、質的にも日々向上を目指していく意向のようです。
まずは箱から出そう
箱の外観はこんな感じ。
映画のDVDケースと並べて大きさを比較。相変わらずでかいw
ちなみに、モデルのスケールは1/100です。ただし、陸や海の装備はスケールが違ったりするそうなのでご注意。
表紙と共に、付属の冊子をぺらっとめくるとF-15とご対面。
付属の冊子には、F-15Jの紹介記事などが書いてありますが、内容はやはり入門者向けといったところか。
他に「自衛隊配備マップ」「ミリメシ特集」「自衛隊の歴史(警察予備隊)」「自衛官インタビュー(空自エンジンマン」などの記事がありましたが、いずれも分量は少なめ。冊子部分の約半分が自社広告というのは相変わらずかw
このように、大箱から内箱を取り出す構造になっております。
「内箱はそのままコレクションケースにも使えます!」という触れ込みですが、うーん、それほど上等な箱ではないので。たくさん集めるので置き場所に困る人向けということかな?
そしてご対面
こちらが取り出した最初の一枚。
作りは全体的にしっかりしていますが、垂直尾翼だけはやや薄いので注意が必要です。
なお、機体中央下には外部燃料タンク(増槽)がついているので「飛行形態で水平に置く」とかはできません。車輪必須です。
正面から。傾いているのは先述した外部燃料タンクのためです。
裏返したところ(車輪未装着)。
ええっと、私はミサイルの形状には詳しくないのですが、見たところ、中射程空対空ミサイル四発と短射程空対空ミサイル四発に、増槽一つという装備のようです。なかなか豪華な装備w
が、ここで私も気づきました。そう「キャノピー枠がない!」
F-15のキャノピーには枠(フレーム?)があるのですが、それがペンで引いたような線で表現されてしまっています。これは大きな減点要素ですね。キャノピーの出来そのものはいいのですが……
車輪を差し込んで完成
車輪は、接着剤不要で差し込むだけ。ちょっとコツが要ります。
接着剤不要ということでやや不安でしたが、持ち上げた程度で落ちてしまうようなことはありません。子供が戦争ごっこのおもちゃに使って激しく動かすとかでなければ大丈夫でしょう(その場合でも車輪を抜いてしまえば大丈夫かもw)。
車輪を装着させて裏返し。
もう一度、DVDケースと並べて大きさを比較。
ほぼ同じ大きさということが明らかにw
おまけとして「航空自衛隊 F-15J 戦闘機」と書かれたネームプレートのようなものがついていたので、最後に記念撮影。
感想
この「自衛隊モデルコレクション」シリーズは、通常号が2490円とのこと。
うーん。確かに、今回触れたF-15Jはなかなか堅実な作りで「にわか」ファンの自分としては(キャノピー枠以外はw)出来に不満はありませんでしたが、それは「創刊号特別価格 990円」だったからです。
この手のシリーズの例に漏れず、創刊号は圧倒的にお得な価格になっています。それは今回のF-15Jも同じです。しかし、これが2490円だったら買ったかというと……微妙ですね。
ただ、DVDケースほどの大きさの、組み立てがほとんど要らないプラモを部屋に飾るというのは、なかなか良い物です。
他社でも、塗装済みで組み立てが簡単なプラモは出ていますが、この大きさでこの価格というのはあまりないと思います。
まあ、通常号を買い続けるかは別として、創刊号がお得なのは間違いないところです。
キャノピー枠の一件が許せるなら、十分「買い」なレベルだと思いますよ。