policeofficer今から数十年前、ソ連が健在だった頃、日本でも革命を目指す左翼過激派が、繰り返しテロを起こしたりしていました。

 

「あさま山荘事件」とは、左翼過激派「連合赤軍」が警察の捜査に追いつめられて山荘に立てこもった事件ですが、今回、たまたまその映画を見る機会があったので、ちょっと感想を書いてみようと思います。

 

 

無能警察24時

まあ、その。前評判としては「警察の視点」になっていて「反左翼」「反過激派」もっと言えば「右翼的」な映画だという話はたびたび耳にしていたのですが。

 

しかし、なんというか……これは……w

 

言っちゃ悪いですが、警察がバカすぎですね……事件の対処にあたる警察官があまりにも愚鈍に描かれているので、もしかして立ちの悪いブラックユーモアなのかと疑うレベルでしたよ。

 

「踊る大捜査線」などでは、無能な上司たちの様子がコミカルに描かれていますが、あれを辛辣にしたつもりなのだろうか、と。
ただ、この事件は実在の事件で、実際に警察官に多数の死者が出ているので、それをジョークにするのは立ちが悪すぎるな、と思ったので、つまりジョークではないということだろうとは思いますが。

 

asama_honor_guard例外として、役所広司が演じた、警視庁から現地の長野県警に送りこまれてきた現場指揮官については、英雄的で優秀な警察官として描かれていました。

 

ただ、周囲の上官や部下が(全員ではないですが)ほぼことごとく無能扱いされているので、一体この優秀な現場指揮官との落差はどうしたことかな、とちょっとこの映画の由来をぐぐってみたところ……どうも原作本を書いたのがこの現場指揮官らしいのですね……ここ、笑うところですかね?

 

ちなみに、実際は連合赤軍も山荘の中でかなりの混乱状態だったようなのですが、この映画ではそのあたりは一切描かれません。なのでこの映画では、彼らは山荘に穿った銃眼から警官隊にたびたび射撃を浴びせる手強い敵、のように見えてしまいます。


見ようによっては「連合赤軍って滅茶苦茶強ええな!w」「警察と比べて全然士気たけえな!w」とも見えてしまうような出来になっていました……ここはたぶん、笑ってもいいと思います……。

 

 

警察万歳! 警察の敵は人民の敵だ!

まあ、なんというか、私のような左翼にとって、警察官は潜在的な敵なのですね。もちろん、大多数の警察官は、自分や家族の生計を立てるためにとか、純粋な善意で仕事をしているのは分かっていますが、時として悪意がないのにとんでもない悪事をやらかしてしまうのが警察という仕事ですので。

特高警察はその最たる例ですし、そこまでいかなくても、警察の無作為の悪事のために人生を破滅させられた人、破滅させられている人が、少なからず今もいるのは事実なわけですから。

 

asama_Auschwitz_Train_Tracks連合赤軍のやったこと、やろうとしたことを、私だって必ずしも擁護するわけではないですが。しかし「警察の敵は人民の敵」みたいな考えを持っている人は、まるでソ連や北朝鮮や中国の支配階級とそっくりです。

 

この映画を見る際には、そのような視点を忘れないようにしたいものです。