やばいです。今月は締切がやばいです。なんたって今日が締切ですから(滝汗)。そのうちまた書く機会もあるでしょうが、新作MMORPG「Arche Age」が面白すぎて……
というわけで、今月はおすすめ戦闘機ゲーム紹介です。といっても、初心者向けではなく、初心者から一歩上の「リアル志向」にステップアップしたい人を対象にしようと思います。
*2013/09/17更新 画像や埋め込み動画などを追加しました。
*2013/09/19更新 コントローラーに関する記述を一部改めました
売上本数の差は決定的な戦力の差に――(記述はここで終わっている)
戦闘機が出てくる空戦ゲームと言えば「エースコンバット」シリーズや「H.A.W.X.」シリーズなどが有名です。しかし、これらのゲームはプレイステーションやXboxなど家庭用ゲーム機向けで、コントローラーを使って誰でも操作ができるように作られたものです。
そのため大衆向け、つまり誰でも簡単に操作できるように作られており「リアル」とは呼びがたいものになっています。実際、こうしたゲームは「フライトシミュレーション」ではなく「フライトシューティング」として売り出されています。
しかし、中には「もっとリアルな空戦を!」という方もいますよね……? いますよね!?
ここでは、そんな「今はまだ初心者だけど、リアル志向にステップアップしたい人」におすすめの戦闘機ゲームを紹介したいと思います。
なお、最初にお断りするのもアレですが、こうした種類のゲームのほとんどはパソコン向けで、しかもそれなりの性能のパソコンを必要とします。購入される前に、お使いのパソコンでゲームが動作することを確認することをおすすめします。
また、今度くわしく記事にしようと思いますが、ジョイスティック等の周辺機器を使用してプレイされることも強くおすすめします。
*2013/09/16 追記
私が使っている周辺機器を記事にしましたので、気になれば是非ご一読を。
目標をセンターに入れてトリガー
最初におすすめするのは「Wings of Prey」です。第二次世界大戦機、それも欧州戦線の機体しか出てきませんが、リアル志向のジェット機を操縦するゲームは覚えなければならないことが多く、まずはこの種の「レトロな戦闘機」を扱うゲームからやってみてはどうでしょうか。
内容ですが、初期設定ではリアリティが欠片もないものの、設定を変えることでかなりリアル寄りのゲームになります。それでも「離着陸が必須ではない」点など「いくらリアル志向でも、作戦を成功させたのに着陸に失敗して死ぬのはイヤ」という方でも大丈夫です。
また、リアルさもほどほどと言ったところで、右も左も分からずいきなり死にまくるということは……ない……はずです。
また、初期設定ではリアリティは確かにないものの、通常のコントローラーでもプレイ可能なぐらい難易度が下がるという意味では、たまに気分を変えて戦闘機無双をやるというのも一興かも知れません。
ただし、第二次大戦を舞台にした空戦ゲームということで、当たり前ですがミサイルは一切なく、空対空戦闘では機銃を敵機に当てなければなりません。特にリアル設定だと、最初はけっこう難しいはずです。
そのあたりのコツについては、以前書いた「視界内戦闘の基本」が参考になると思いますので、是非ご一読を。
さらに、この「Wings of Prey」はグラフィックが美しく、見ているだけでもなかなか楽しめます。ただ、その分、それなりの性能のパソコンを要求するので、ご注意を。
買う時に注意する点としてはもう一つ、国内では日本語版と英語版の価格が大きく違うことですね。英語がある程度できる方なら、価格の安い英語版の方をおすすめします。
また、派生作品として「Birds of Steel(日本語サブタイトル:蒼の英雄)」というゲームも出ています。こちらはPS3とXbox360でしか発売されておらず、私も未プレイなのですが、太平洋戦線が舞台なのが特徴です。
つまり、ヨーロッパ戦線を舞台にしたWings of Preyでは出てこない、零戦を初めとする日本軍機に乗ることができるのだそうです。日本機にこだわる人は、こちらを検討してみても良いかもしれませんね。
まだまだ若いゲームには負けんぞよ
続いてご紹介するのは「IL-2 Sturmovik:1946」。こちらも、第二次世界大戦を舞台にした空戦ゲームですが、零戦を初めとして、当時の主要な戦闘機はほぼ全て網羅しています。実は先にご紹介した「Wings of Prey」と浅からぬ縁がある作品でして、設定を変更するとシューティングにもシミュレーションにもなるという点はよく似ています。
しかし、最終的なリアリティには、こちらの「IL-2」に軍配が上がるように思えます。たとえば、基本的に戦闘後の着陸は必須です。ただ、この点についてもまさかの「オートパイロット」機能および脅威の「時間スキップ(!)」機能がついているので、対応不可ではありません。
また、年代的に少し前のゲームなので、パソコンのグラフィック能力が多少遅れていても動作します(設定を変えてたくさん飛行機を出そうとすると、今度はCPUに負荷がかかるようですが)。価格の方も、輸入版はすごくお求めやすい価格になっております。
ただ、欠点を挙げるとしたら……なんというか、不親切なんですよね。「ゲームというよりシミュレーター」というのか。たとえばチュートリアルもビデオを見るだけのもので、分かりにくいですし……英語だし。グラフィックも一昔前なので、軽いのはいいんですが、感動することはないと思います。
ちなみに、続編で「Cliff of Dover」というのも出ています。こちらは、バトル・オブ・ブリテン(ドイツ軍のイギリス本土空襲を英国空軍が迎え撃った戦い)のみを舞台にしたもので、登場機体は少ないですが、グラフィックの大幅な強化や、IL-2 1946には未収録のイギリス本土が含まれています。
ただ、「どうしてもバトル・オブ・ブリテンがやりたい」という(私のような)人でなければ、普通にIL-2 1946を買えばいいのかなと思います。
戦火の中心で燃えを叫んだ馬鹿もの
さて、全世界1億のジェット戦闘機ファンの皆さん、お待たせしました。最後に紹介するのは、リアル志向ジェット戦闘機シミュレーションゲームです。
その名は「Falcon 4.0 Allied Force」。操縦できる機体はアメリカ空軍のベストセラー戦闘機「F-16」のみですが、そのF-16がこれでもかと再現されたゲームになっております。
レーダーの表示とか、操作方法とか、敵味方の識別、ミサイルのロックオン……もちろん飛行特性だって、何もかもがすごい再現度(だと思うw)。
そして「Falcon 4.0」を特別たらしめているのは、その搭載する「ダイナミックキャンペーン」です。このゲームには朝鮮半島とユーゴスラビアの二つのマップが収録されているのですが、それぞれの広大なマップで戦争が行われ、戦闘機や爆撃機が出撃し、戦車が撃ち合う中で、プレイヤーはAIが自動的に生成するミッション一覧から好きなミッションを選び、戦争が終結するまで出撃を繰り返すという、まさに戦争そのものを疑似体験できるといえる、すんごいキャンペーンモードなのです。
制空任務のために飛んでいると、全然関係ない爆撃隊が横を追い抜いていくのが見えたり、敵地に侵入するために前線上空を越える時、レーダーの端に映った敵戦闘機がこっちに向かってこないかとヒヤヒヤしたり……いやあ、パイロット冥利に尽きますね!(?w)
プレイヤーがミッションに成功するかどうかが戦争全体の戦況に影響を及ぼしたりします(たとえば、敵の滑走路を爆撃して破壊すると、その後数時間は敵機が離着陸できなくなる)ので、うーん、燃えます。
キャンペーンモードの出撃前画面はこんな感じ。中央に大きく戦況マップが表示され、左のリストから好きなミッションを選んで出撃します。
味方機はたくさん表示されてるのに敵機の表示が少ないのは、味方機は全部表示されてるのに対し、探知されてない敵機は表示されないからです。
ただ、このように充実したゲームではありますが、裏を返すとそれだけ覚えることがたくさんあるということなので、完全なる「初心者お断り」ですね……軽い気持ちで手を出してはいけないかもしれません。最近では安くなっているので、まあいいですけど。
次回「裏切りの次回予告」 お楽しみに!
……ん? ごく一部の(存在するのかどうかもわからない)熱心な読者の視線を感じるぞ? 「今月から機種紹介シリーズが始まるんじゃなかったのか?」だって? なはははは、だって機種紹介って事前の下調べが必要でさ(爆!)
というわけで、以上、わずか数作品ですが、ざっと紹介しました。
参考に……なるだろうか(´・ω・`)
次回は「【フライトシミュレーション初心者向け】おすすめ周辺機器紹介」とかやろうかな……やれるかな?
*2013/12/04 追記 …… やりました
フライトシミュレーション入門はこれで決まり!? 私が使っている周辺機器一挙晒し
それではまた。
See You Next FLIGHT!!!
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