今回は少年漫画としては異色の恋愛短編集「SALAD DAYS(サラダデイズ、猪熊しのぶ先生)」をご紹介しようと思います。
恋愛短編集で18巻も続けるなんて、並大抵のことではないですよね……一体どうやったのか……
短編集ということで話の出来には少々波があるかもしれませんが、なかなか面白かったのでご紹介しようかな、と。


 

突然ですが電子書籍

突然ですが電子書籍! 皆さんはお好きでしょうか? 私は大好きです!
日本の読書ファンにはまだまだ保守的な人が多く、電子書籍を本格的に読んでいる人はどちらかというとギーク(科学技術系のオタク)に限られている印象ですが、電子書籍は便利ですよ。


かさばらないとか、文字の大きさを変えられるとか、単語をタッチすると辞書を引いてくれるとか、そういうのもいいですが、電子書籍の利点の一つには「流通・在庫のコストがかからないので、売れない作品も配信してくれる」というのがありますよね。

 

そこのところを最大限利用したのが「Jコミ(http://www.j-comi.jp/)」というサービスです。かの有名な「ラブひな」「ネギま!」の作者である赤松健先生が主催するサービスで、絶版になった漫画を広告つきで無料公開するというものです。スマートフォン等のモバイルにも対応。


 

 

私なども、たまーにお金をかけずに漫画を読みたくなるとここで面白そうな作品がないか漁っているのですが、今回ご紹介する「SALAD DAYS」もそんな時に見つけた作品の一つです。

 

恋せよ、若者!

file0001914093366「SALAD DAYS」とは、日本語に意訳すると「青春時代」とか言ったような意味だそうです。その名の通り、本作では15歳~22歳ぐらいまでの、文字通り青春時代の男女の恋模様が描かれます。


 

 

最初に述べましたとおり、本作は珍しい短編集でして、ほとんどの話は1~3話で完結し、そこで結ばれたカップルは(結ばれなかったカップルも)次回以降はもう出てきません。まあ、中には別な話でチョイ役として登場することもあるのですが、例外ですね。

 

で、肝心の内容なんですが……ううむ。どう説明したものか。
未熟さゆえに一筋縄ではいかない男女の、甘酸っぱい恋物語なんですが……なんかこう、独特の風格がありますね。
抑制がとれていて、それでいて張り裂けそうな恋の思いが読み手に伝わってきて……ええい、とにかく実にいい! タダで読めるんだからとりあえず読んどけ! というのが率直な感想です。

 

ただ、一つ「あれ?」と思う点を挙げるなら、これはもう短編集だから仕方がないのですが、話の質に多少の浮き沈みがあることですね。特に最初の5巻ぐらいは、作者もまだ慣れてないのか、少々ダレてきます。6巻以降は、むしろ堂に入った感じ・成熟した感じで、面白く読めるのですが。


ただ、これは好みの問題もあるので、むしろ短編集だから「さっきのは気に入らなかったけど今度のは面白かった」という経験を何度もできる、という強みがあると思います。

 

あ、あと肝心な点ですが、絵は素晴らしいです。女の子がなまら可愛いです。短編集だけに多数の人物が出てくるので、少々描き分けに難がありますが、むしろ描き分けのパターンを無数に持っている漫画家さんの方が珍しいですものね。

 

a0001_010165そしてそして。最後に、本作の中で私が一番好きな話なのですが。まあ何と言っても「由喜&二葉」シリーズですね。これは本作では異例の長期シリーズで、全25話ぐらい(数えてないけどw)、作中時間で3年をかけての大恋愛です! まさに本作の看板シリーズと言っていいと思います。初出が6巻ですので、是非とも挫折せずにそこまで読んでいただきたい。いえ、別にいきなり6巻から読んじゃってもいいですけど。それにしても、二葉ちゃん可愛いよう……


 

 

えー、これをベストに挙げたままではなんともアレなので、次点として第1巻2話目の「柏木霧子」ちゃんを挙げておきたいと思います。いえ、次点が2話目ってのもアレですが、好みの問題ですから(汗)……。あらすじは、通学途中の電車の中で突然キスされる主人公、しかし相手の女の子には悪い噂があって……というお話です。

 

(このブログの)筆者に恋愛モノを書かせるとロクなことにならない

いやあ、しかしいいですね。恋愛。私も本作を読み終わって、本格的に恋愛ものが書きたくなりました。巷に溢れているラブコメ・エロコメと違って、こういういい話なら、書いてみたいなあと思ったわけです。


にしても、SALAD DAYSみたいな名作が絶版だなんて、世の中間違ってますね。まあしかし、そのおかげで無料で読めるわけですし、こうして私も本作と出会えたわけですし……ここは前向きに考えましょう。

あ、最後に、本作が読めるURLを貼っておきます。


http://www.j-comi.jp/book/comic/4011

ではまた!