怒りにまかせてブログを書くというのは、自分でもあまり感心しない行為です。

 

例の「保育園落ちた日本死ね」のように、社会的意義のある告発のような内容ならまだしも、それが極めて個人的な内容となれば、なおさら書くのはためらわれます。

 

とはいえ、書き方によっては、個人的な内容の枠組みを超えられるかもしれない……とも思ったので、今回は私が酷い医者に会った話を書こうと思います。

 

 

背景

その男性医師のところへは何度も通っていたのですが、ある時を境に、どうもこの人は前と比べてやつれたような気がするなあ、という感じがしていました。

 

とはいえ、その時は、仕事の増やしすぎで疲れてるんじゃないか、ぐらいに思っていました。

 

しかし、段々と、その医師の言うことはおかしくなってきます。

 

診察の内容自体は特に問題がないのですが、診察の間、交わす世間話の中で、彼はいちいち私のことをあざ笑うようになっていったのです。

 

たとえば、私が健康のためにやっていることに関して「それエビデンス(科学的根拠)あるの?」と言って笑ったり、もっと直裁に「意味あるの?」と笑ったりします。

 

でもまあ、それぐらいなら「医者だから、そういうことには敏感なんだろうな」ぐらいで済むのです。だからと言って笑うことはないだろうと思い、そこが癪にさわりはしますが、分かると言えば分かります。

 

が、段々と医師は、私の話を聞くにとどまらず、あれこれと口を出すようになってきました。

 

その口出しの内容が、ああした方がいい、こうした方がいいといった前向きなアドバイスなら、私だってありがたく聞けるのですが、彼の言う内容は、あれをしてはダメだ、これをしても無駄だ、と言った、否定的な内容ばかりでした。

 

ある時などは、本当はこうした方がいいけど、君の場合は無理だろうから、やめておいた方がいいだろうね、という言い方をされることもありました。

 

こういう風に言わなきゃならない場面もあるのは分かりますが、かといって、こういう言い方ばかりだと、私は何をどうしたらいいのか分からなくなります……というよりは、はっきり言ってやる気をなくします。むしろ、こういう言い方をされてやる気が出る人などいないでしょう。

 

普通の人なら、そういったことを分かっているものではないでしょうか。少なくとも私は、他人に対してこんな言い方をしないよういつも気をつけています。

 

しかし、どうもあの医師は、そこのところの案配がよく分かっていなかったようなのです。はっきり言うなら、あの医師にはコミュニケーション能力が不足しているようでした。

 

そして、言い方がいつもへらへらと笑いながらだったこともあって、結果的にその医師のやっていることは「人の失敗を見てあざ笑う」ことになってしまっていたわけです。

 

付け加えると、健康の問題というのは、時としてその人のコンプレックスにまでなっていることがあります。

 

だから、見ようによっては、医師のやっていることは「人のコンプレックスを突っついて楽しんでいる」ように見えなくもなかったのです。

 

そして、先日

で、先日、私の堪忍袋の緒がとうとう切れてしまい、大喧嘩となったわけです。

 

「二度とあんたのことは診ない」と言われましたね。こっちだって二度とごめんだという話ですが。

 

いやあ、だって、その日の医師は、話す内容といい、話し方といい、いつもの五割増しは酷くなっていたんですよ。

 

それまでの私は、彼は医師として隣人として(言い方に問題はあっても)アドバイスをしようとしてくれているんだと捉えようと努力してきたのですが、この時ばかりはもう完全にコケにされていると思いました。

 

「ここまで侮辱されて黙っているのは人間の尊厳に関わる」……とまで大げさに考えていたかは微妙ですが、とにかく私は怒りました。

 

医師は医師で「あんたのためを思って言っているんだ!」という態度でしたが、その時の私は頭に血が上っていたこともあって「嘘をつけ! 人の弱いところにつけ込んで楽しんでるだろあんたは!」という思いでした(さすがに口には出しませんでしたが)。

 

そして今

その後、何度かあの喧嘩のことを思い出しては考えているのですが……うーん、やっぱり、私が間違っていたとはどうしても思えないんですね。

 

むしろ「同じ思いをしている患者さんが、もしかしたらたくさんいるのかもしれない。だとしたら、誰かがあの医者に一言言ってやらなきゃならなかった」ぐらいに思えてくるほどです。

 

ただ、反省点がなかったとは言えない気がします。

 

私の反省点は、つい感情的になってしまい、私が言うべきだったはずのことを、全部は言い切れなかったことです。

 

喧嘩の間、私がしたことは、不満をぶちまけることだけでした。

 

しかし、もっと具体的に「あなたのこういうところが問題なんだ」と、医師に対して指摘してあげられれば、より良かったと、今では思っています。

 

以前に「日本人にとって喧嘩とは、関係の終わりを意味しがちだ。しかし、議論や交渉を元に関係を作っていく欧米人にとっては、喧嘩とは新しい関係を始めるきっかけになることもある」という記事を読んだことがあります。

 

今の私にとっては、耳が痛い話です。私のした喧嘩は「関係の終わり」を招くだけであり、非生産的なものでしかなかったと思います。

 

次に似たような機会があれば、こちらの立場をより明らかにした上で、相手の改善を促すような、もう少し前向きで生産的な言葉を、はっきりと言えるようになりたいと思います。

 

とはいえ、くよくよしていても仕方がないので、反省は次に生かすとして、この記事で思いを吐き出す作業も終えたことだし、前を向いて行こう、と思います(正直な話、その医者に通いたくない理由は他にもありましたしね)。

 

うーん、少しは個人的な枠組みを超えて、読者の皆さんの役に立つ記事になれたでしょうか?

 

そうであることを祈っています。

 

では、また。