アネクドートをマスターすれば、美女の笑顔があなたのものに!こんにちは。突然ですが、皆さんはアネクドートというものを聞いたことがありますか?

 

「ある!」という方は……失礼ながらこうお呼びしなければなりませんね。「同志! お前もか!」

 

アネクドートというのは、主に共産圏で生まれた、きつい政治風刺を含むジョークのことです。

 

 


百聞は一見にしかず。まずは一例をご紹介しましょう(以下の引用は全て2012/07/09にWikipediaの「アネクドート」の項を閲覧した時のものです)。

 

“「ソ連で最も偉大なマジシャンは誰だろう?」「フルシチョフさ、彼は中央アジアのカザフに種をまいて、カナダのサスカチュワンで収穫したのだもの。」”

 

実り豊かな麦畑おわかりでしょうか? 労働者の天国であるはずのソ連が、こともあろうに食糧不足に陥り、食料を輸入せざるを得なくなったことを皮肉っています。そういえば、昔、トム・クランシーの小説で、KGB職員が今年のウクライナの麦は豊作だというニュースを聞いて安心するシーンがありました。


 

 

こうして私たちは、ソ連ジョークのめくるめく世界にずぶりずぶりとのめり込んでいった

こういうジョークは教養がないと楽しめないのですが、私はこういうのは知的で好きですね。景気づけにもう一つ紹介しましょう。

 

“コール独首相が神に尋ねた。「神よ、ドイツ経済はいつ良くなりますか。」神は答えた。「あなたの任期中に良くなる。」

ニクソン米大統領が神に尋ねた。「神よ、アメリカ経済はいつ良くなりますか。」神は答えた。「あなたの任期中には無理だ。」

最後にエリツィン露大統領が神に尋ねた。「神よ、ロシアの経済はいつ良くなりますか」。神は答えた。「私の任期中には無理だ。」”

 

 

神は言った。「おお、子らよ……」

 

神の任期って……ロシア人はどんだけ絶望してたのか。

 

 

ちょこちょこ引用するだけでは分からないかと思いますが、アネクドートを多数集めているサイトを眺めていると、自分好みのジョークが見つかり、楽しめると思いますよ。本文末尾でそうしたサイトを紹介しています。


 

それにしても、色々なアネクドートを見ていくと、共産圏の人々は、過酷な状況に置かれながらたくましく生きていたんだなあと感心させられます。労働問題とか金融危機とか見ていると、単純に「自由っていいですね」なんて言えない世の中ですが、まあやっぱり人権がある程度保障されていることとか、モノが豊富にあるっていうのはいいことなんだなと実感させられます。アネクドートの基本は「モノがない」「人権がない」「指導者はバカ」の三つですから。あれ、でも最後の一つはどこでも同じ……おや、誰か来たようだ……

 

宅配便でした。あ、そういえばこんなのもありましたね。

 

“秘密警察がその暗い陰をおとしていたころ。深夜アパートのドアが激しくたたかれた。住人は息を潜め、誰も出ようとしなかった。しかしドアはたたかれ続けた。ついにあきらめた一人がドアを開けた。次の瞬間、彼は喜びの表情をいっぱいにして振り返り大声で叫んだ。「みんな喜べ、隣の建物が火事だそうだ。」”

 

いやあ、こうしていくつものアネクドートを見ていると、自分でも作りたくなってきますね。え? なってきませんか? そうですか……

 

来た 見た 作った

にしても、どうして共産圏以外の国ではこういったジョークがあまり見られないんでしょうねえ。生活が苦しい人はけっこういるはずなんですが。

 

やっぱあれなんですかね。「頑張ればモノは手に入る」「黙ってれば人権はある」「指導者はバカだが、頑張れば関係ない」の三拍子が揃った世の中だと広く思われているからですかね。

 

私なんかは
「頑張ればモノは手に入る」「指導者はバカだが、頑張れば関係ない」→「頑張れば、と言ってもしょせんは運次第(詳しくはマイケル・サンデル著「これからの正義の話をしよう 第三章 ジョーダンの金」の「反論その5:ジョーダンは運が良い」に私が言いたいことがおおむね書いてあります)」

 

「黙ってれば人権はある」→「おいおい、それでいいのか」

 

なんて思ったりしますが。

 

 

閑話休題。そういうわけで、私も一つアネクドートを作ってみました。

 

歴代の日本の総理が集まって、国民の悩みをなんでも解決する催しを開いた。
すると、十代の若者が七人やってきた。若者の一人は、ホールケーキを持っていた。
「歴代総理の皆さん。我々はケーキを買って食べようとしたのですが、七人いるのに一個しか買う金がありませんでした。どうやって上手く分けて食べればいいでしょうか」
歴代総理は討論の末、抜本的解決を図るには、一つのケーキを七人で分けるのではなく、ケーキをあと六個調達するほうが良いという点では一致した。だが、方法がそれぞれ異なっていた。
ある総理は「郵政民営化すれば、皆さんの給料が上がってケーキをあと六個買えるようになりますよ」と言った。嘘だった。
またある総理は「友愛精神を持てば、ケーキ六個なんて自然と出てきますよ」と言った。もちろん嘘だった。
そしてある総理は「消費税を上げてくれれば、ケーキを六個買って上げますよ」と言った。やっぱり嘘だった。
そして最後の総理はこう言った。「原発を動かさなければ、ケーキは作れませんよ」
若者は、最後の総理の顔面にケーキをぶつけた。

 

伊藤博文長くなってしまいました。洗練された作品を作るのは難しいですね……

皆さんも、是非これを機会にアネクドートの世界に踏み出してみてください。

*画像はWikipedia「伊藤博文」より。2013/01/12閲覧。

 


 

では、最後に、アネクドートを大量に紹介しているサイトのURLを貼っておきます。

 

世界史系ジョーク集まとめサイト
http://www.geocities.co.jp/siliconvalley-Cupertino/2261/sekaishi/index.html