kawaiso_of_the_year_2014自分でも信じられないことですが、この企画もついに3回目です。昨年の記事はこちら。本当に信じられない。かわいそうに……

ということで、今年も一年を振り返って、最もKAWAISOな人、物、組織などを選出していきたいと思います。

 

個人部門:史上初となる3人同時受賞

本年度の個人部門の受賞者は、本企画史上初(まだ三年目ですが)となる3人同時受賞。すなわち「佐村河内守」氏、「小保方晴子」氏、「野々村竜太郎」氏の3人です。

 

忘れている方もいないとは思いますが、念のため3人の来歴をここに。

 

・佐村河内氏 … 全聾の作曲家として一世を風靡するも後に全聾ではなかったばかりか作曲の大部分を新垣隆氏に外注していたことが発覚。

 

・小保方晴子氏 … STAP細胞を発見したとするも後に実在が極めて疑わしいとされるように。「STAP細胞はあります」の発言で一世を風靡するも、未だに再現実験成功の報はない。

 

・野々村竜太郎氏 … 兵庫県議員だったものの、政務活動費の使い込みがバレる。そのあまりにも派手な使い込みっぷりに「もうちょっと上手くやれよ」感が出るとともに、記者会見時の号泣っぷりが話題に。

 

ただ、受賞理由は少し変わっていて、この人たち3人がそれぞれKAWAISOというよりは、こんな人たちに騙された世間の方がバカすぎてKAWAISOだ、この人たちはそんな世間のKAWAISOっぷりを白日の下に晒してくれた、という意味での受賞というところが大きいです。

 

Twitterでも書きましたが、ぜひこのお三方にはユニットを組んでデビューしていただきたいと思っています。デビューシングルの曲名は「世の中はチョロい♪」で。

 

……なんて茶化してきましたが、小保方事件では自殺者も出るなど、シャレにならない面もあります。

 

正直な話、このお三方の活躍で世間のKAWAISOっぷりが明らかになったのはそれはそれでいいとして、この三人の方には治療が必要だろうというか……誰かが手を差し伸べてあげたらどうかと思わなくもない今日この頃です。

 

団体部門:衆議院

syuugiin団体部門は、よく分からない理由で解散されてしまった衆議院が受賞です。

 

まず、消費増税の景気条項は前々から存在したことですからわざわざ解散することもないと思います。

 

次に、アベノミクスの成否を問う意味で選挙をするというなら、7〜9月期GDPがマイナスに落ち込んだこのタイミングで解散するのはわけがわかりません。現時点で評価しろというのなら、かなり厳しい評価をせざるを得ませんが、一体安倍さんの望みは何なのでしょうか……

 

そして、そんな状況でもなお自民党圧勝というのはなお理解しがたい……そりゃあ、確かに大企業の業績や求人数は改善しているのかもしれませんし、株価は倍になり、円はドルに対して30円以上安くなりました。

 

が、逆に言えば「それでもなお、GDPは縮んだ」とも言えるわけでして、ということはどこかで何かが間違っているんじゃないかと疑うのが自然ではないかというか……「経済成長が第一」というのはどこに行ったんだと。「既にあるパイを分配するのではなく、パイ自体の大きさを大きくする」のがアベノミクスだったはずなのだから、なぜGDPをもっと重視しないのかと。

 

また、一部では、予定通りの消費増税を強く求める財務省官僚や与党内の一部議員を抑え込むための解散だという見方も出ているようですが、うーん、だったら小泉郵政解散の時みたいに「抵抗勢力をぶっつぶす」とやってくれないと、ちゃんとした選挙にならないと思うんですよね。

 

とりあえず、小選挙区制は嫌だわ~まじ嫌だわ~

 

無生物部門:アベノミクス

abenomicsと、いうわけで、無生物部門はめでたくアベノミクスが受賞です。

 

先ほども言った通り「株価は倍になり、円安は大幅に進んだ……だが、それでもGDPは縮んだ」これほどKAWAISOなことがあるでしょうか。

 

さすがの私も、ここまでアベノミクスの効果が薄いとは思いもしませんでしたよ、ええ。

 

そりゃあ、10~12月期はここよりは回復するでしょうけど。そりゃそうですよ、二期連続でマイナスだったんですから。むしろ回復しなかったら本格的に絶望です。

 

にも関わらず10~12月期のGDP回復を見て、一部の人々は「ほら見ろ、アベノミクスは正しかった」と見当違いな喜び方をするのでしょう。KAWAISOに。

 

大賞:アベノミクスの恩恵を受けられなかった人たち

how_many_japanese_are_outside_of_abenomicsそういうわけですので、今年最もKAWAISOだったのは「アベノミクスの恩恵を受けられなかった人たち」で決まりでしょう。

 

そういう人たちがどれだけいるのかは、はっきりとは分かりません……が、日本人の株保有率が10%ちょっと程度であるとか、円安の恩恵を受けるのが輸出型の大企業だけであることなどを考えれば、まあ言わずもがな。

 

こういうことを言うと、一部の人が儲けることによって、周囲に波及効果が見込めるのだ、という人が出てきます。

 

しかし、それは果たしてどこまで現代で通用するやら……というのも、現代の日本では、消費財のほとんどを輸入しているからです。

 

高度経済成長期の日本では、身の回りのものがほとんど日本製でした。このため、一部の人が儲けると、その効果が日本全体に波及しやすかったのだと思います。

 

しかし、現代の日本を考えてみてください。アベノミクスによってお金を儲けた人たちは、そのお金を何に使うでしょうか? 日本製品を買うでしょうか?

 

企業の役員クラスが買うのは、ヨーロッパの高級車だったりするのではないでしょうか? 平社員が買うのは、アジアで作られた衣服だったり、輸入食品がたっぷり使われた料理だったりするのではないでしょうか?

 

そう考えると、現代の日本で「波及効果」の考え方がどこまで通用するかは、まあ、やってみなければ分からない面があるものの、昔のようにはいかないのではないか、と思わせる感がありますね。

 

閑話休題。政府が「アベノミクスによって日本経済は良くなっている」と主張している以上、アベノミクスの恩恵を受けられない人たちは、これからも「無能」とか「ただ単に運が悪いだけ」として「政治のせいではない」と言われ続けるのでしょう。もしかしたら、言われた側もそれを真に受けて「その通りだ」と思ってしまうのかもしれません。

 

KAWAISOに。

 

来年度は引き続きロシアに期待

と、こうして幕を閉じましたKAWAISO OF THE YEAR 2014でしたが、いかがだったでしょうか。

 

320px-Flag_of_Russia昨年の記事をご覧になった方はお気づきでしょうが、昨年末の時点では今年度の有力候補として「ロシア」に注目していました。

 

 

実際、ロシアはソチオリンピックの前後に同性愛者への差別的な扱いで批判を浴びたり、ウクライナとの紛争で失態を演じるなど、今年度の受賞レースでも有力候補でした。

 

が、ウクライナ問題を契機とした欧米の経済制裁はようやく効果を見せはじめたところである模様ということもあり、ロシアは引き続き来年の有力候補であるとして、今回は受賞を見送った次第です。

 

しかしまあ、来年は何が起こるやら……いい年になるといいんですがねえ……

 

何はともあれ、皆さん、良いお年を!