というわけで、新宿御苑に行ってきました。そこで、入園料について思うところがあったので、今回はそれを記事にします。

 

まず最初に言っておきたいのですが、写真を取り損ねました……まさか新宿御苑に行ったことをブログに書くとは思っていなかったので……抜かりました。

 

というわけで、今回は画像なしでお送りします。

 

新宿御苑は、確かに美しい。そこで入園料について考えてみる

新宿御苑ですが、確かに美しいところでした。手入れも行き届いていて、来園者のマナーもおおむね良かったと思います。

 

ただ、どうしても気になってしまうのが入園料。大人200円、子供50円と安いので、それほど高いと思うわけではありません。ぶっちゃけると、園内の美しさを考えれば安いぐらいだと思います。

 

ただ「そもそも公園が金を取るってどうなんだろう?」という根本的な部分において疑問が生じるのは否めないところ。そこでちょっと、新宿御苑の入園料についてちょっと考えてみることにしました。

 

美しい景観を保つための入園料

ここでは、入園料について2つの側面から考えていきたいと思います。

 

まず、入園料の用途についてですが、新宿御苑のホームページをざっと見てみると……何と書いてない!

 

私はこういうのは嫌いですねえ……営利企業ならともかく、一応公共性があるわけだから、明らかに言うまでもない場合を除いては徴収した料金の使い道を書くべきではないかと……

 

(……なんて書いて気づきましたが、そういえば当サイトも広告収入を何に使っているか書いていませんでした。すいません。後日記事にしようと思います)

 

「書いてない」という、こういう場合は直接先方に問い合わせるべきなんでしょうが……でも書いてないということはたぶん「園内の環境維持」に限って使われているんだろうと見当がつきます。

 

いわゆる「受益者負担」というやつでしょうか。御苑を利用する人が料金を負担し、運営側は美しい御苑を維持することで利用者に還元する。

 

実際、新宿御苑の近くには「新宿中央公園」「代々木公園」など入園が無料の公園もありますが、やはり景観は新宿御苑に劣ります。

 

そんな美しい新宿御苑を、200円の入園料で維持できるなら、決して悪くはない話に思えます。同じ公園でも求められる役割に応じて「棲み分け」をしているとも言えるかも知れません。

 

入園料を徴収することで生じている(かもしれない)機会損失

しかし、入園料にはまた別の側面もあると思います。それは「入園料を払わない人を締め出す」という側面です。

 

締め出す、などというとネガティブな感じがしますから、ここは「もし新宿御苑の入園料が無料だったら、色々と良いことがあるんじゃないか」と前向きに考えてみましょう。

 

入園料が無料になったら、残念ながら確かに景観の美しさは落ちるかもしれません。しかし、それを補ってもなお、都心の一等地に存在する緑地公園には大きな価値がある、という見方もできます。

 

もし無料なら、今よりも入園者は増え、都心のオアシスから癒しを得られる人の数は増えるでしょうから「最大多数の最大幸福」は、もしかしたら無料にした場合の方が上かもしれません。

 

また、先ほど「無料の公園との棲み分け」にも触れましたが、これについても「入園料を払う余裕のある人は新宿御苑へ、そうでない人は無料の公園へ」行けばいいじゃない、などとは、大抵の人はあまり大声で言いたいことではないでしょう(たぶん)。

 

機会損失の穴埋めに入園料を使うことはできないか

で、私が思ったのが、こうした「入園料を徴収することで生じている(かもしれない)機会損失」を穴埋めするような用途に、徴収した入園料の一部を使えないか、ということです。

 

すぐに思いつくのが入園料の一部を「ホームレス支援」に使ってはどうか、ということです。公園に住み着いてしまうことで一部の市民から不興を買っているホームレスの皆さんですが、当たり前ですが入園有料の新宿御苑に住み着くことはできません。

 

お気づきの通り、そのことが新宿御苑の景観維持に役立っている面もあります。しかし我々入園者が御苑の美しい景観を楽しむ一方では、ホームレスの人は高架下で冬の寒さをしのいでいるわけです。

 

他の人がこれについてどう考えるかは分かりませんが、私は寝覚めが悪いです。入園料が一部でもこうしたホームレスの方々を支援する目的で使われていれば、多少偽善っぽくはありますが、それでも少しは救われる気がします。

 

他にも、都市の緑化に使うとか、環境保護に役立てるとか……「新宿御苑が無料だったら、そこから利益を得られるはずだった大勢の人たち」にも広く利益のあることに、入園料の一部を役立てることができないものでしょうか。

 

なぜこんなことを言うかというと、新宿御苑は「都心の一等地にある国有地」である以上、広く社会のために役立てるべき「公共性」がある、と私は考えるからです。企業が営利のために運営している場所とは違うのだから、御苑の見返りを受け取るのが入園料を支払った入園者だけでいいのだろうか、と思うわけです。

 

赤字はどうする?

こういうことを書くと「新宿御苑は入園料収入だけでは維持できず、現状でも税金を投入しているのだから、御苑維持以外の目的で支出できる予算などない」と言われそうです。

 

しかし、これは「いかに帳尻を合わせるか」という営利企業的な問題というよりは「社会的公正をどう考えるか」に分類される問題だと思われます。

 

「都心の一等地にある国有地」から得られる利益を、入園料を払った人だけが独占していいのかは(無料開放すればいいじゃないかという批判が常につきまとうので)疑問が残ります。

 

それでもなお新宿御苑を有料のまま維持することには、美しい景観など、それはそれで有益な面もあることは私も認めるところです。

しかし、それならばまず「収支」ではなく「社会的公正」という軸で帳尻を合わせなければならないでしょう。

 

「入園料の何%は機会損失の穴埋めに使う」と決めた上で、足りなくなった分は税金で補填すればいい、と私は思います。

 

確かにこの場合、お金の流れだけを見ると、税金を使って機会損失の穴埋めをしているだけ、ということになるでしょう。

 

しかし、その効果は見かけ以上に大きいと私は思います。無料開放の声が和らぐことで、新宿御苑の美しい環境は引き続き守られ、入園者も自分が支払った入園料が公正に使われるから、気分良く来園できるようになるかもしれません。

 

まとめ:慣れないことをすると疲れる

私の所感は以上です……今回はブログのネタ不足もあって慣れないことを書いてしまいました。つたない部分が目立ちますね。

 

本当はもっと石橋を叩いて渡るような緻密な論理展開の文章を書きたいと最近では思い始めているのですが、なかなか難しいことです。

 

ともあれ、こんな記事でも、新宿御苑の入園料について考えるきっかけにでもなれば、と思います。

では。