中華何番うーん。私もサブカルチャーの専門家ではないから、正確なところは分からないので、話半分で聞いてもらいたいのですが……

90年代にはたくさんあった「中国っぽい世界を舞台にした漫画・アニメ」略して「中華モノ」が、21世紀に入ってからは、めっきり少なくなりましたよね……特に、新規IP(新作。ここでは21世紀に入った後で連載・放映が始まった作品、程度の意味)のヒット作の中にはほとんど見かけなくなりました。


 

まずは私が知ってる「中華モノ」を振り返ってみる

私は90年代に少年時代を過ごしましたゆえ、一番印象に残っている「中華モノ」は中華料理の少年料理人の立身出世物語「中華一番!」です……どうでもいいですけど、この作品、タイトルだけでも現代ではあり得ない気がしますね……

 

少年漫画原作で、テレビアニメにもなり、私は毎週楽しみにアニメを見ていました。主人公のマオくんが、あっと言わせる技や、料理にかける熱い魂で、料理勝負に次々と勝利していく様は、見ていて痛快でしたね。少年漫画の定番「友情・努力・勝利」も、きっちりと織り込まれていました。

 

532px-Huafu_01その次に私の記憶に残っているのは、少女漫画の「ふしぎ遊戯」ですね。主人公の少女が古代中国に似た異世界に召喚されて、巫女だとかなんとか言われて、周囲を固める護衛(主にイケメンと頼りになるお姉さん)と一緒に冒険を繰り広げたり、一緒に異世界に召喚された親友との思わぬ確執があったり……いかにも冒険物の少女漫画という趣の作品でした。

ただ、作品世界の描写は良い感じに中国してましたね……アニメでは、風景とか建物とか衣装とかがよく雰囲気が出ていたような気がします。


 

その他の「中華モノ」の代表作としては「十二国記」が外せませんかね。といっても、私は未見なので詳しくは紹介できないのですが……あとは「まもって守護月天!」なんかもいれていいのかな? あとなんか、風水をテーマにした女子向けアニメがあったような気がしますね。

 

とまあ、このように、過去の日本の漫画・アニメ界には、中国を舞台にしたヒット作がたくさんあったのです。

 

でも……これ、全部90年代までの作品なんですよね……

 

発展はしたけれど……

ここからは記憶を頼りに書くことになってしまって恐縮なんですけど、21世紀に入ってから最近(2013/05/07)までの間に「中華モノ」のヒット作って、いくつあったでしょうか……?

 

新作、ということでしたらいくつもあるんでしょうけれど、ヒット作と言われると……すぐには思い浮かばないのが現状ではないでしょうか?

いえ、もちろん先に挙げた「十二国記」などは今でも人気があるのは承知ですが、それは昔からの人気を引き継いでいるからということを考えて、さらに「新規IPのヒット作」に的を絞ってみると……いよいよなくなってくるんじゃないでしょうか?(さっきからヒット作がないないと言っていますが、もしあったらごめんなさい>< ほんとに記憶を頼りに書いているので)

 

もちろん、流行には浮き沈みがあるものです。ゼロ年代は総じて学園モノが優勢な時代でしたので、冒険物語になりやすい中華モノの数が自然と減るのは、そういう意味では不思議というほどでもないかもしれません。

 

まあでも、中華モノの盛り下がりの原因を、昨今の日中関係に求めたくなる気持ちも、我ながらある程度うなずける気がします……

中国が急速な経済発展を遂げる一方、日本経済は長期低迷が続き、明暗がくっきり分かれる形になりました。

 

紫禁城領土問題なども顕在化し、日本人の中国に対する国民感情は急激に悪化。90年代までは、日本人にとっての中国は、豊かな歴史、優れた文化を持った「歴史と文化の国」というイメージだったのではないでしょうか。

それが、今日では「ライバル」であり「潜在的な敵国」になったわけです。いえ、冷戦時代からもそうした側面はありましたが、中国が日本のGDPを上回った今、そうした警戒感は最高潮に達しているのではないでしょうか。それが、日本文化における中国の描き方や、人気に、影を落としている面はないのでしょうか。

 

まとめ ~新しい中国には、新しい中華モノを、ってことでどうよ?~

良くも悪くも、私たちはもう、中国を「歴史と文化の国」として捉えていた、あの時代に戻ることはできないでしょう。

 

しかし、だからといって、日本のサブカル業界で中国が「華麗にスルー」されている状況が長く続くのは、好ましいこととは思えません。

 

いえ、まあ、面白くないものを無理に書く必要はもちろん全然無いのですが、今や新しい「世界の工場」となった中国を、かつての「歴史と文化の国」とはまた違った視点から描き、かつ面白いような、そういう作品を送り出していくのが、前向きで建設的でいいんじゃないかなあ、なんて思ったり……

 

まあ、アマチュアの意見だから何ともアレなんですが。

 

それに、中国をテーマにした作品って、自分ではあんまり書こうと思えないしなあ……

 

と、課題は山積みですが!

これからもこの問題を注意深く見守っていきたいな、と思う今日この頃なのでした。