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- 著者: 神無 悠樹
- カテゴリ: コラム
最近、中国共産党が強力なコロナ対策を取ったことにより、中国では感染が早期に収束したことに関して「こういう時は独裁の方がいいのだろうか?」と思い悩む人を見かけるようになりました。
で、私としては「うーん、こういう考え方もあるんじゃないかな」という、別の視点を提示してみたいと思います。
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昨年頃から安倍政権を批判する声がじわじわと一般にも浸透しつつあるのを感じ「わざわざ俺が批判しなくても安倍政権はそろそろ倒れるか」と思っていてそれが現実になった最近、このブログも役割を終えつつあるのではないかと考えていましたが、そんなことはなくてよかった! 次の敵はお前だ、スガ!
というわけで、昨今話題になっている管首相の学術会議任命拒否問題。
本人および自民党応援団によれば「学術会議の人事制度に問題があったからこうした」という主張なのですが、まさに噴飯物。論理的に矛盾だらけであることを指摘したいと思います。
本当に「人事制度に問題があったから」なら6人だけでなく105人全員の任命を拒否するべきだった
見出しの通りですね。
学術会議の会員自身が後任を選ぶという、人事制度に問題があったとするなら、なぜスガ首相は6人「だけ」を任命拒否したのでしょうか?
任命拒否したのが6人だけということは、当然その6人を「選んだ」わけです。
もし本当に人事制度に問題があることを感じて今回の任命拒否に至ったなら、その人事制度の下で選ばれた105人全員の任命を拒否するのが筋というもの。にも関わらず6人を「選んで」拒否したのであれば、少なくともどういう基準で選んだのかという話にはなるでしょう。
え? 105人全員の任命を拒否するなんて乱暴だって?
まさにその通り! いきなり任命拒否という強硬手段に訴えるなんてまさしく「乱暴」なのです。
スガさんは総理大臣なんですから、学術会議の人事に問題があると感じていたなら「問題があると思うので直してください」と言えば良かっただけのこと。
もちろん問題を解決するまで時間はかかったでしょうが、民主主義なんだから時間がかかるのはしょうがないですよね。独裁じゃないんですから。え? 日本は独裁なんですか? 違いますよね????
というわけで、問題があると感じていたなら普通に直せばよかったところを、いきなり任命拒否などという強硬手段に出れば「なにやってんだこの人?」と思われるのは当然でしょう。
……いや、ほんと、何やってるんでしょうねあの人。重要政策や重要法案の成否が懸かってるわけでもないんだから、こんなことに時間と労力を費やしてる場合じゃないと思うんですが……騒ぎになるのは明らかだったんだから、普通に任命してりゃ良かったんじゃないですかね?
騒ぎになるのが予想できなかった? だとしたら愚かとしか言いようがないですね。あーあー、日本の総理大臣がバカだなんて! ほんと嫌になりますね!
ところで、スガ首相によれば、学術会議は年間10億円の予算を使って運営されているそうです。
学術会議の定員は確か200名ほどでしたか? だとすれば6人を任命拒否したことによって「会員一人当たりの予算」は3%ほど「増額」していますね。
そんなに予算を使っているから大事だと言うなら、この「事実上の増額」の理由について国民に説明するべきなのではないでしょうかね? 増額を決断したのは、スガさんなわけですから。
スガ首相の任命拒否は私利私欲のためであることが明らか。公益のためというのは真っ赤なウソ
話を戻しますが、105人全員ではなく6人だけを選んで拒否した、しかもその理由を説明できないという2点だけで、スガ首相が私利私欲のため、自身の政治的利益のために今回の任命拒否を行ったことは明らかです。
公益のためにやったなどというのは、真っ赤なウソです。
でも、アメリカ国民のように、日本国民もバカになっていますから、このままスガ首相は突き進んでしまうのかもしれませんね。
そうなったら、学術会議は、政権のやることに対しては全て「学術的に正しい」とお墨付きを与え、反対意見に対しては全て「学術的に間違っている」と批判する、そんな組織になってしまうのかもしれませんね。
まあ、日本国民もバカですから「それのどこがいけないの?」って感じなのかもしれませんが。
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先日、甚大な被害をもたらした台風19号が過ぎ去った翌日、自民党の二階幹事長が「まずまずの被害で収まった」などという発言をして批判を浴び、その後、謝罪に追い込まれるという事案がありました。
これに関して「二階氏は被災者の気持ちがわからない冷たい男なのだ」という可能性もまあ、あると思います。
しかし、今回取り上げたいのは、二階氏の「情報に対する向き合い方」が全然ダメだったのではないか、ということです。
災害の被害情報というのは、瞬時に伝わってくるものではありません。災害によって通常の情報網は寸断されるので、被害が大きければ大きいほど、情報が入ってくるのは遅れるのです。
そして、組織の指導者は、そうした情報という資源(リソース)の特性を正しく理解し、適切な向き合い方・考え方をしなければならないのです。
その点、災害発生から24時間も経っていなかった時点の情報を見て「ああ、これで被害情報は全部なのだな」などと思い込んでしまった二階氏の「情報に対する知見」は、落第レベルであったと言うほかないでしょう。
では、情報に対しては、どのように向き合うのが良いのでしょうか。
この記事では、そうした「情報に対する向き合い方」「情報に対する基本的な姿勢」について語りたいと思います。
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- 著者: 神無 悠樹
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「実名報道の是非」に関する議論が盛り上がるきっかけになった「京アニ事件」からしばらく経ったあとで、こんな記事をアップするのもなんなんですが、私の目から見ると「実名報道の是非」は「本当の問題」から目をそらすためのマスコミの作戦なのでは? という感じなので、今日はそのことを書きたいと思います。
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本日、韓国は日韓GSOMIAの破棄を発表しました。
これにより直ちに日本に実害が生じるようなことはないでしょうが、破棄の象徴的な意味はとても大きいと思われます。
韓国が民主化宣言を出してから三十年あまりになりますが、今回のGSOMIA破棄は、韓国からの「この三十年の間に、日韓双方で積み上げてきたものを全てぶち壊してもかまわない」というメッセージとも受け取れるからです。
歴史問題に関する韓国の施策に、いろいろと問題があるのは私も否定しません。
ですが、冷静になって考えていれば、日本が何をどうやろうと、韓国に日本の意志を強制することは不可能である、とわかったはずです。
ですから、日本にできることは、韓国の現政権が倒れるのを辛抱強く待つことだけだったのです。
ならば粛々とそのようにするのが最善だったというのに、実際には日本の現政権や一部国民は、愚かな行動主義に突き動かされて韓国を刺激し、その結果、自分たちの感情を満足させるためだけに、祖国の国益を損なおうとしています。
やれやれ。
一体、あなたがたのどこが愛国者なんですか、と聞きたいものです。
地図を見れば明らかなことですが、韓国、言い換えると朝鮮半島の南部は、歴史上一貫して日本の平和にとって重要な地域でした。
「朝鮮半島の南部を、日本に対して友好的な政権が支配していること」は、日本の安全保障にとって極めて重要な要素だったのです。
思えば日清・日露の両戦争では、この地域を日本の影響下に置くために、多くの犠牲者を出しました。
それから百年が経ち、ようやく「朝鮮半島の南部を、日本に対して友好的な政権が支配している」という状態を長期的に確立できそうだったのに(過去に流された血の量を考えれば、実につまらないことを理由として)その理想的な状況を自ら捨て去るとすれば、歴史を知らない愚か者としかいいようがないでしょう。
歴史上、朝鮮半島の南部を日本に敵対的な政権が支配するに至った場合、日本は常に、多大な軍事費の負担を強いられ、時として、実際に戦争をすることを余儀なくされてきました。
朝鮮半島の南部に日本に対して友好的な政権を維持することは、日本の平和と、軍事費の負担軽減のために極めて重要なことなのです。
朝鮮半島の南部にある国家と友好的な関係を結ばなくては、日本の平和が続くことはあり得ないのです。
昨今、様々な立場から「韓国は日本にとって取るに足らない国だ」という発言をする人が多くいますが、そんなことを言う人は日本の歴史を全く知らないとしか言いようがありません。本当に日本人なんですかあなたは、と聞きたいレベルです。
歴史を振り返れば、日本にとって韓国の重要性は明らかであり「韓国は取るに足らない国だ」などと言う人は、歴史を知らない無知な人か、でなければ「強がり」を言っている心の弱い人でしかないのです。
同様に「日本が本気を出せば韓国など簡単に屈服させられる」という発言も見受けられますが、はっきり言って、バカげているとしか言いようがありません。日本はそんなに強くありませんし、韓国もそんなに弱くありません。
「日本は韓国を屈服させられる」などと言うのはやはりこれも「強がり」であり、そんなことを言う人は、百年前の栄光をいつまでも引きずっている可哀想な人でしかないのです。
繰り返しになりますが、歴史上、多くの英霊が朝鮮半島の平和のために戦って死んでいったのであり、その重要性を理解しない日本人は、日本の歴史を知らず、過去に死んでいった英霊を自分でも気づかぬうちに侮辱している、ただのエセ愛国者です。
また、韓国を簡単に屈服させられると思うのも大きな間違いです。百年前は確かに勝てました。でも、冷静に考えると日本が韓国を長期間占領できたのってその一度きりですよね? あの豊臣秀吉ですら成功しませんでしたよね? その前にも負けたことがありますよね?
「韓国は重要ではない」「韓国は弱い」。このどちらも、発言する人自身の心の弱さからくる「強がり」でしかありません。
本当に日本の国益を考えるのであれば、そのような「強がり」は一刻も早くやめて、韓国との友好関係を維持・発展させるべく、冷静に考えて発言をするべきでしょう。
韓国の現政権は確かに日本に敵対的かもしれませんが、この敵対姿勢が一時的なものにとどまる(政権が交代すれば改善する)可能性はまだ十分にあります。
日本が何をどうしようと韓国を屈服させるのが不可能であることと合わせて考えれば、現在のところは、韓国の国民感情を刺激しないよう立ち回っていくのが、最も賢明な選択となるでしょう。