近頃、ブログで堅苦しい話題が続いたので、今回は気軽に書けて読める記事にしよう、と考えた結果、こういうことになりました(画像はアフィリエイト)。

 

はい。1999年に発売されたゲーム「モンスターファーム2」についての記事です。

 

 

 

モンスターファームとはどういうゲームだったか

90年代の半ば、「たまごっち」や「ポケットモンスター(ポケモン)」が相次いで大ヒットを飛ばしました(画像は2014年に発売された「たまごっち」。アフィリエイト)。

 

 

おそらくはこの成功を受けての動きなのでしょう、90年代の後半は「育てる」ことや「育てて戦わせる」ことをテーマにしたゲームが、大量に出現しました。私の記憶に残っているものとしては「デジタルモンスター(デジモン)」とか「もんすたあ★レース」などがあります。

 

特に「デジモン」は割とヒットして、最近でもシリーズの展開が続いているようです。一方の「もんすたあ★レース」は、シリーズは打ち切られて久しいようですが、当時の私ははまりまくっていて、完全クリアにかなり近いところまで遊んでいたような記憶があります。

 

閑話休題。今回取り上げる「モンスターファーム」シリーズもまた、当時、雨後のタケノコのごとく現れてきていた「育てて戦わせる」系のゲームの一つです。

 

と言っても、もちろんモンスターファームはただのパクリゲームではありません。

 

モンスターファームの特徴は、その奥深い育成要素にありました。

 

ポケモンにもモンスターの育成要素はありますが、基本的には経験値を得てレベルアップさせるだけです(「厳選」なる方法もあるようですが、あまり一般的とは言えません)。デジモンの育成要素も、ポケモンよりは多少複雑でしたが大同小異です。

 

しかしモンスターファームは違いました。ゲームは一週間を一ターンとして進行するのですが、プレイヤーは毎ターン、モンスターが取り組む「トレーニング」を指定します。これが十種類以上あり、それぞれ上がる能力値が異なるのですね。しかしモンスターの寿命は有限なので、効率の良い育成法を模索せねばなりません。

 

さらに、トレーニングばかりではモンスターは疲れてしまいますから「休息」させることも必要です。また、モンスター同士の試合で使える「技」を覚えるには「修行」に出さねばなりません。さらには育成を助ける「アイテム」があったりと、まさにモンスター育成の選択肢は多種多様。

 

そんな数多ある選択肢の中から、できるだけ優れた育成法を探すべく試行錯誤を繰り返し、強いモンスターを育てていく……という、難易度はお世辞にも低いとは言えないものの、手応えのあるゲームを求めるプレイヤーからすれば、非常に魅力的なゲームだったのです。

 

……ああ、モンスターファームといえば、持っているCDを「再生」して、CDごとに異なるモンスターを入手できる、というシステムも特徴的でしたね。

 

ただ、私はこの「円盤石」システム、当時から嫌だったんですよね。だって私はまだ小さくて、CDなんかほとんど持っていなかったんですから! このシステムだけは問題ありなんじゃないの、と当時思っていましたし、今でも割と思っていたりします。

 

なので、私の中ではモンスターファームの充実した育成要素は心に残っていますが「円盤石」システムの方の印象は薄いです。

 

私はどういうブリーダーだったか

で、当時小学生だった私がメインでプレイしていたのは(続編がいまいちだったせいで)今ではシリーズ屈指の名作と言われている第二作「モンスターファーム2」でした。

 

ゲームを始めた当初、私は効率の良い育成方法が分からず、同じゲームを遊ぶ友達との対戦では、負けてばかりいました。

 

悔しかったのですが、あれこれ試行錯誤して見ても、なかなか上手くいかないんですね……半ば投げ出していたりもしました(攻略本を読んで知った「バナナ育成」も、途中で投げ出してしまいました。バナナ育成は全パラメータ最高値のモンスターを作る方法として知られていましたが、まあ、私の周囲にはバナナ育成を実行している人はいませんでしたし……当時を知る人向けには、今回の記事は「バナナ育成禁止縛り」ということでお読みいただければと)。

 

しかし、ある時ふと「今までやらなかったことを試してみよう」と思いつきました。

 

モンスターファーム2のトレーニングには、大きく分けて二種類あります。軽いトレーニング通称「軽トレ」と、重いトレーニング通称「重トレ」です。

 

重トレは能力値の上昇幅が大きい代わりに、モンスターにかかる疲労やストレスが大きく、また一部の能力値が減少するというデメリットもあり、使いどころが難しいという特徴がありました。

 

これに対し軽トレは、能力値の上昇幅はそこそこなものの、疲労やストレスは軽く、他の能力値が減少することもないので、扱いやすいトレーニングでした。

 

そのため、当時、私の周囲の小学生の間では、軽トレを中心にした育成法が主流……というか、ほぼみんな軽トレオンリーで育成していたのです。

 

ここに私は目をつけました。「みんなと違うことをしたら、勝てるんじゃね?」と。

 

そこで私は、数種類ある重トレの効果表と、にらめっこを開始します。重トレ中心で育成するとしたら、どういう方針がいいかな、と。

 

モンスターファーム2のモンスターには、トレーニングによって上がったり下がったりする六つの能力値があります。

 

ライフ、ちから、かしこさ、命中、回避、丈夫さ、の六つです。

 

そしてこの六つは、攻撃に関わる能力値と防御に関わる能力値の二つに分けられます。

 

・攻撃に関わる能力値

 ちから、かしこさ、命中

 

・防御に関わる能力値

 ライフ、回避、丈夫さ

 

(厳密にはちから、かしこさも防御に若干の影響を与えているのですが、ここでは無視します)

 

このうち「命中」は絶対に上げるべきだというのが、当時の通説でした。いくら相手の攻撃を防げても、こちらの攻撃が当たらなければ勝てないからです。

 

しかし、他の五つの能力値に関しては、上げるものと切り捨てるものを取捨選択する考え方が主流でした。

 

たとえば、攻撃に関わる能力値は「ちから」と「かしこさ」がありますが、ちからはパンチなど物理攻撃の威力に、かしこさはビームなど魔法攻撃の威力に関係します。

 

ですから、たとえばモンスターに物理攻撃だけを覚えさせるなら、かしこさは上げなくてもいいのです。

 

同じように、防御に関しては「回避」を上げて相手の攻撃を避けるか、「ライフ」と「丈夫さ」を上げて攻撃に耐えられるようにするか、二通りの考え方がありました。

 

これらの要素と「重トレ中心の育成」という基本方針を私は付き合わせました。軽トレは能力値ごとに六種類が用意されていたのですが、重トレは四種類しかなかったので、上げる能力値の組み合わせは絞られてきます。

 

結果、私は上げる能力値の組み合わせは、重トレの効果から逆算して、次の二通りだけだと結論を出しました。

 

・重トレ「重り引き」「プール」と軽トレ「しゃてき」を使い、ライフ、ちから、命中、丈夫さ の四つを上げるパワー型

 

・重トレ「変動ゆか」「めいそう」と軽トレ「しゃてき」を使い、かしこさ、命中、回避 の三つを上げるスピード型

です。

 

で、どっちを選ぶかという話になったのですが、この時私が躊躇なくスピード型を選んだのは、たぶん単なる好みの要素が大きいです。当時、私は軽い中二病の気がありましたので。

 

ただ、スピード型の方が上げる能力値が三つに絞れて効率が良さそうなこと、パワー型のメニューでは重トレで命中が上がらないのに対し、スピード型の「めいそう」では命中がわずかに上がること、パワー型のメニューでは実は「ライフ」が少ししか上がらないという問題点があること、などといった、スピード型の方がやや優位な点も、なくはないという感じでした。

 

さて、育成方針がここまで煮詰まったからには、次は育成するモンスターの選定です。

 

当初、私はこの育成方針を「ライガー」という種族のモンスターに当てはめる予定でした。ライガーはスピード型の能力値が上がりやすい種族でしたし、角の生えた大型犬という見た目が格好良かったからです。

 

ですが、ここで私は一つ問題を感じました。「見た目がかっこいい」という理由から、私はそれまでに何度もライガー系のモンスターを育てていたのですが、それだけに、ライガーの欠点もよく知っていたのです。

 

ライガーには色々な欠点がありましたが、最大の欠点は「強い技がない」ことでした。特にスピード型の育成ではかしこさによって強化される魔法攻撃が重要になるわけですが、ライガーには威力と命中率のバランスが良い、使いやすい魔法攻撃がありませんでした。

 

そこで私は「スピード型に適していて、もっと強い技をもったモンスターはいないか」と考えました。

 

一つだけ、当てはまりそうな候補がいました。それは「アーケロ」という、猫が悟りをひらいて仙人になったような格好をしたモンスターで、年頃の男の子からすれば、決して格好いいとは言えないようなモンスターでした。

 

ですが、それまでに一度だけ、私はアーケロを育てたことがあり、その時にある技が印象に残っていました。それは「飛爪」という、振り払った爪から生み出した竜巻を相手に当てるという技で、命中率が良好でかつ威力もそこそこと、戦いの主軸に据えるに相応しい高性能な技でした。

 

この他にアーケロには「仙酒火」という、酒を飲んで火を噴く大ダメージ技も持っていました。こちらは命中率が低かったのですが、パワー型の相手と対峙した時は「飛爪」の威力が物足りなくなることが予想されましたから、それを補う目的で使えると考えました。回避が低いパワー型相手なら「仙酒火」の命中率の低さも問題にならないだろうというわけです。

 

さらに、アーケロとライガーをかけ合わせると生まれる派生種「ツンドラ」には固有技「電撃」がありました。このゲームの対戦では、時間と共に貯まる「ガッツ」を消費して技を出すのですが、ガッツには貯めていると能力値にボーナスがつくという効果もあるため、しばしば対戦はガッツの貯め合いになって膠着します。そんな時は「電撃」を使って戦おうと考えました。「電撃」は威力こそ弱いものの、出す時の消費ガッツが少なく、命中率はそこそこな上に相手のガッツを下げる効果があり、これを使えばガッツの貯め合いになっても優位に立てると思ったわけです。

 

また「飛爪」「仙酒火」「電撃」のいずれもかしこさによって威力が強まる魔法攻撃である、という点が、何よりのプラスポイントでした。

 

そんな風に、アーケロ、特にその中のツンドラが持つ技は有望だと私は結論づけました。

 

これで全てが出そろいました。「重トレ中心」で「スピード型」の「ツンドラ」を育てる。育成方針が、完全に固まったのです。

 

こうして育成に入ってからも、私は手を緩めません。手元にあった攻略本によれば、重トレ中心のメニューでは回復アイテムを使ってモンスターの疲労とストレスを和らげてやる必要があるということでした。私は幾たびもの繰り返しプレイでお金だけは貯まっていたので、思い切って貯金を放出して、出し惜しみせずにモンスターに回復アイテムを与えました(このあたりは、私が自分で考えずに攻略本に頼ったところです)。

 

また、モンスターファーム2には「冒険」という要素がありました。「冒険」にモンスターを出せば、お宝を持って帰ってくるというものです。このお宝の中には「黄金モモ」という寿命を大幅に伸ばすアイテムがあり、私はこれも育成に取り入れたいと考えました。

 

しかし、そのために秘蔵っ子のツンドラを冒険に出すのはまずい。冒険に必要なパラメータの中には「ライフ」と「ちから」も含まれていましたし。

 

そこで私は「冒険用モンスター」を育成しました。ライフとちからがそこそこと、かしこさ(発見できるお宝の質に影響する)が大きく上がるモンスターがいいということで「ヒノトリ」というモンスターをそれに充て、無事に「黄金モモ」の入手に成功します。

 

このように、準備万端整えた上で育成したツンドラの強さは……目を見張るものがありました。

 

相手が繰り出す攻撃のことごとくをかわし、「飛爪」を主軸とした攻撃で相手のライフを一方的に削る……防御の高い相手には「仙酒火」、ガッツを貯めてくる相手には「電撃」という戦術も、見事にはまっていました。

 

モンスターファームのゲーム内の世界では、モンスターは上から順にSからEまでのランクで分けられていて、それによって出られる試合が決まっています。それまでの私は「B」が最高でした。

ですがツンドラは易々と「B」を突破。さらには「A」まで突破してしまいます。

 

このまま頂点のSランク制覇へ……と思ったのですが、ツンドラはここで壁にぶつかり、Sランクの大会でろくに勝てないまま寿命を迎えてしまいます。

 

しかし、何かをつかんだと確信した私は、この「初代ツンドラ」を元にして新しい「二代目ツンドラ」を生み出し、ほぼ同じ手順で育成して、再びSランクへと挑みます。初代ツンドラの高いパラメータの一部を受け継いだ二代目ツンドラは、破竹の勢いでSランクを制覇。そのまま作中最高峰とされる四大大会も制して、見事、ゲーム中で最高の栄誉である、殿堂入りを果たしたのです……!

 

さらにツンドラは、当時、モンスターファーム2をやっていた私の周囲の小学生の中で最強だった男の子のモンスターにも勝ち、いやはや、あのツンドラは本当に強かったと、今でも私の記憶に残っているわけなのです。

 

いま思うと、恐ろしい小学生である

とまあ、当時こんなことを考えていたかな、ということを、やや記憶があやふやな部分もあるものの思い切り書き出してみたわけですが……

 

大人になったいま思うと、恐ろしい小学生だったのかもしれませんね……こんな小学生に会ったらビビるよ的な。

 

実際、当時、私の周囲ではモンスターファーム2は難しいゲームとして知られていて、エンディングを迎えられたのは友達の中で私だけでしたし……。いえ、全国大会では全パラメーター最高値の化け物モンスターたちがしのぎを削っていたのは、知っていますけれども。

 

いやあ、でも、思い出としては、良い思い出だったなあ、と思っている、今日この頃なわけです。

 

何だか子供の頃の自慢話みたいで格好悪い記事になってしまった気もしますが、まあ、たまにはいいですよね。

 

何となく締まりがない締まり方ですが、そういうわけで、今日はこのへんで。