間がずいぶん開いてしまいましたが、今回は前回までの予告の通り、Boom Beachの入門と言いつつ、一歩踏み込んだ攻略法を書きたいと思います。
代表的な攻撃戦術
まずは攻撃の際のユニットの基本編成の例を紹介し、それぞれの編成の扱い方について解説します。
・ライフル兵ラッシュ
大量のライフル兵を使い、数の暴力で押し切ります。一体一体のライフル兵は弱いですが、その分だけ数を揃えることができますし、攻撃力もそこそこありますので、意外と強力です。
特に、相手の防御陣地が戦車など数の少ない強力なユニット向けの対策に偏っている場合、このライフル兵ラッシュですんなり攻略できたりすることがあります。
逆にこの編成の弱点は、範囲攻撃兵器の迫撃砲やロケット砲、またしばしば機関銃などです。こういった防衛施設を避けるように進軍できれば、勝機は広がります。
・ヘビー&バズーカ
防御力の高いヘビーを壁としつつ、バズーカ兵がその後方から強力な攻撃を浴びせる戦法です。
たいていの防御陣地に高い効果を発揮しますが、指揮するに当たって注意しなければならない点として「側面を撃たれると弱い」ことが挙げられます。これは単純に、側面を狙われると、バズーカ兵が簡単に倒されてしまうからです。
逆に言えば、縦長の陣地なら簡単に攻略できる可能性があるということです。また、横長の陣地を横に回り込んで(縦長陣地に見立てて)攻略するのも有効です。
・ウォーリア突撃
他の防衛施設には一切目もくれず、ウォーリアで敵司令部に直接殴り込みをかけ、そのまま司令部を陥落させる戦法です。
司令部の周囲に防衛施設が少ない場合、意外とあっさり成功することがあります。
相手もそれが分かっているので、中盤以降は近接攻撃の強い火炎放射器や機関銃を司令部の近くに配置するようになってしまい、なかなか通用しなくなります。
それでも、決まるとかなり気持ちのいい戦法です。
・戦車オンリー
戦車の強力な主砲と堅い防御力を利用して、一方的に蹂躙します。
戦車の防御力に対抗可能なのは、野砲、ブームキャノン、スナイパー塔、ブームマインぐらいのものです。これらをいかにしてかいくぐるかが、この戦法の正否を分けます。
……と、こんなところです。が、これは基本中の基本、攻撃の際の考え方のベースになるものでして、実際にはヘビー&バズーカにライフル兵を混ぜたり、ウォーリアで正面から防衛施設を次々に撃破して勝ってしまう人もいたりします。
ここで紹介した戦法にこだわらず、自分だけの作戦を編み出してみてください。
防衛の基本
さて、次は防衛施設を配置して、陣地を作る際の基本です。
・密集しない
密集した配置をとると、一発の砲撃で複数の施設が破壊されてしまったり、ショックボムで一度に多数の施設が行動不能されてしまったりします。
かといって、いつだったか「密集と分散」という記事を書いた通り、分散しすぎるのもよくないです。
この当たりのさじ加減は難しいですが、研究して自分なりの答えを見つけたいものですね。
・防衛施設は司令部の近くに
司令部が破壊されれば負けですので、司令部から離れ過ぎた防衛施設は、相手のユニットに避けて通られてしまい、無意味です。
ウォーリア突撃対策の意味もあるので、できるだけ、防衛施設を司令部の近くに配置するよう心がけましょう……密集させすぎないようにしつつ(このあたりが難しいですね)。
・正面以外の侵攻ルートも考える
これは単純です。フレアを使って正面を迂回されたら簡単に落とされてしまうような陣地は、率直に言って落第です……まあこれも、言うほど簡単ではないのですが。
・防衛施設以外の施設を上手く使って敵ユニットを誘導
これは上級者向けテクニック。
このゲームでは、攻撃ユニットは現在位置から一番近い施設を攻撃に向かいます。
この恐ろしく単細胞な思考ルーチンを利用して、施設を上手い具合に配置すれば、攻撃ユニットを司令部から遠くへ遠くへ離れるように誘導することが可能です。
実際にはそれだけではフレアで回避されてしまいますので、たとえば敵の攻撃部隊を左と右に分けるように誘導して各個撃破する、などといった戦略が考えられます。
防衛施設は迎撃を重視した配置をとりたいところですので、こうした誘導の役目を担うのは、主に攻撃力を持たない施設となるでしょう。
・地雷の配置について
地雷の配置は、適当にやっている人も多く見受けられますが、真剣に考え始めるとなかなか奥が深いです。
まず大前提として、陣地の手前に横一線に地雷を配置するのは、やめましょう。ほとんど意味がありません。……ただ、このゲームの場合、ユニットは施設を攻撃する際に横に広がるよう設定されていますので、それを考えて配置することで、効果が望める場合もあるかもしれません。
ただ、私の好みとしては、地雷の配置には次の二つの考え方があります。
A:敵が必ず来るところに密集して配置する
B:敵に通られると嫌なところに密集して配置する
Aの場合、このゲームでは司令部の近くということになります。
一方Bでは、防御が弱いところということになります。
どちらの場合も、砲撃で地雷が一網打尽にならない程度に分散させつつ、ある程度の損害が見込めるぐらいには密集させるのが、私の好みです。
……ちなみに、裏技として、アップグレードしたスナイパー塔の後ろに地雷を配置すると、ぱっと見で地雷が見えなくなる、というのはあります。
・強すぎる防衛施設は重要すぎる場所には配置しない
これは、意外に思われるかもしれません。が、選択肢としては検討する価値があると思います。
ゲーム中盤になると「ブームキャノン」「ロケットランチャー」のような、一門で戦況をひっくり返すような強力な防衛施設が登場してきます。
しかし、これら強力な防衛施設の欠点は「強力すぎる」ことです。強力すぎるので、多くの場合、上陸前の事前砲撃で真っ先に破壊されてしまうのです。
司令部の目の前という一等地にブームキャノンを置くのは、一見すると合理的に思えるかもしれません。が、防衛戦を重ねていくと、ブームキャノンは真っ先に砲撃で破壊されてしまっていることがほとんどだと気づくでしょう。これでは、せっかくの一等地がもったいないというものです。
そこで、ブームキャノンを配置するのは、司令部の真後ろなど「二等地」ぐらいにしておくのはどうでしょうか。どうせブームキャノンは破壊されてしまうのですから、せっかくの一等地に他の防衛施設を配置した方がマシです。二等地なら、相手が上陸してきた時に空いていたとしても、それほど痛くはないはずですしね。
とはいえ、ブームキャノンを端っこに置くのはやりすぎです。砲撃すらされずに、迂回されてしまって終わりなので。
基本的な防衛陣形
以上を踏まえつつ考えると、防衛陣地の構築には、次のような二つの考え方があり得るように思えます。
・穴熊型
司令部をマップの端に寄せることによって相手の侵入経路を限定し、その経路上に防衛施設を配置する考え方です。
密集しがちなので、多少砲撃に弱くなることが多いですが、ユニットに対しては強固な防御力が見込めます。
ただ、極めて個人的な意見で恐縮なのですが、最大の難点は「見苦しいこと」だと思います……
なお「穴熊」という名称は、将棋の「穴熊囲い」から借りてきました。
・箱型
穴熊型とは対照的に、司令部をマップの中央に配置し、その周囲を箱のように囲むイメージで防衛施設を配置します。
穴熊型と違って美しい陣地を作ることができますが、様々な侵入経路を考えなければならない都合上、注意して陣地を作らないと、無駄な防衛施設ができてしまいます。
たとえば、敵が右から侵攻してきた場合に、左半分の防衛施設が無意味になってしまう、というようなことが起こりがちです。
こうした欠点は、先述した「防衛施設以外の施設を上手く使って敵ユニットを誘導」のテクニックを使って補いたいところです(言うほど簡単ではないですが)。
海賊王に、俺はなる!
というわけで、都合三回に分けてお送りしてきた「Boom Beach 入門」も、今回で一段落となります。
またいつか考察記事を書いたりするかもしれませんが、攻略とはまた違った、肩の力を抜いた記事になるでしょう。
この記事が、皆さんの海賊生活のスタートに、少しでも役立てれば幸いです。
……え? このゲームのプレイヤーは海賊じゃない、って?
……本当に?