発売直後に掲載したレビュー記事にて「少々作り込みが甘いが、これからのアップデートが楽しみなゲーム」みたいなコメントをつけさせていただきましたが、それからおよそ二ヶ月。
ちょっと長めに待たされましたが、このたび、やや大型のアップデートが来たのでご紹介します。
*ゲームの基本の紹介は「「Breach & Clear」紹介」の記事をどうぞ
待望の追加ステージ「ドイツの黒い森」
今回のアップデートで大きいのは2つ。追加ステージ「ドイツの黒い森」と、新ゲームモード「爆弾解除」です。
「黒い森」とはいわゆる「シュヴァルツヴァルト」、ドイツ南部にある有名な山林地帯です。
ドイツマップは市街地になるだろうと思っていたであろう、私を含めた多くのプレイヤーにとって、これは意外でしたね。
マップの中身も、従来のマップとは全く趣向の異なる、屋外での戦闘になります。屋外で開けた土地が多いのですが、森ということで適度に遮蔽物が点在し、戦術眼の見せ所といったところでしょうか。
また、これまでにも武器屋に「長距離戦では強いが短距離には向かない」というような狙撃銃的な武器が並んでいたのですが「このゲームは室内戦中心なのに、なんでこんなものが?」と思っていました。今回の新マップでは、これら長距離向きの武器が活躍の場を与えられそうです。
中にはこんなステージも……従来とは全く違うゲーム展開が楽しめそうです。
しかし”Breach(ドア破壊)”のBの字もないステージですが……まあいいかw
新ゲームモード「爆弾解除」はなかなかの手応え
もう一つの大規模追加要素「爆弾解除(BOMB DEFUSAL)」は、敵兵の抵抗を受けつつ、マップ内に配置された爆弾を制限時間内に解除する、という内容です。
ワールドマップ画面の上部のタブから「BOBM DEFUSAL」を選択することでプレイできます。ちなみに、従来のゲームモードは「TERRORIST HUNT」です。
初めてこのモードをプレイする時は、説明メッセージが出るので安心。
最初のステージの場合、制限時間は30秒。なぜか突入と共にカウントダウンが始まるので、とにかく急ぎましょうw
爆弾は敵兵と同じで、最初は位置が表示されませんが、室内に入ることで見えるようになります。
この2マスを占有するヘンテコな装置が爆弾。隊員を隣接させることで解除ができます。
(*なお、画像ではうっかりミスにより隣接していませんw)
ちなみに、このゲームでは1ターンはきっかり5秒ですが、爆弾の解除には10秒ほどかかります。
単純計算では2ターンとなりますが、実際にはターンの途中、たとえば3秒目から解除を開始したりすると、2ターン経過のあとの次のターンの実行中に解除完了となります。
また、爆弾解除を開始すると、なんと敵の増援が出現し、解除を妨害しようとしてきます。
突っ込みをいれたいところではありますが(汗)、まあこれはこれで面白いからいいかw
爆弾を解除中の隊員は射撃ができなくなるので、他の隊員を配置して護衛しましょう。
(画像は画面下から来た敵の増援を迎撃しているところ)
難易度が上がると、爆弾が複数になったりしますし、また広いステージでは一部屋一部屋探している間に時間が過ぎてしまいます。
そこで、UAV(無人偵察機)を使用しましょう。UAVにより敵兵の位置だけでなく爆弾の位置も分かるので、爆弾のある部屋へとピンポイントに急行することができます。
(画像は突入前にUAVで爆弾の位置を確認した様子。左奥の小部屋に爆弾を発見したので、全員でBから突入することに決めました)
従来からあったゲームモード「TERRORISTS HUNT」では、敵兵の全滅が勝利条件でしたが、爆弾解除では爆弾さえ解除すれば敵兵は生き残っていてもいいのです。
(画像は実際に爆弾だけ解除してクリアした様子)
爆弾解除は、総じて制限時間が厳しめに設定されているので、従来からあった部屋の掃討戦術だけでなく時間配分まで考えねばならず、これによってより挑戦のしがいが増したという感じで、なかなか好感触です。
その他の追加点・改善点
この他に、今回のアップデートでは、敵兵の種類が追加されました。
従来は、突入部隊とまともに撃ち合えばバタバタとやられてしまうザコ敵ばかりだったのですが、手応えのある強敵が加わったようです。
(←こいつなんかは、我が部下を狙撃により葬った。従来にはない展開で新鮮)
私はライフル派なのですが、好きな人は好きですよね、ショットガン。
また、以前から改善されていたものの、ご紹介する機会がなかったところとして、一部消耗品が、いちいち手動で補充しなくてよくなったことがあります。
左の画像に入っている消耗品は、値段の横に「per use」つまり「一度消費する毎の値段」と書いてあります。
つまり、一度装備スロットにセットしておけば、後は使う毎に自動でお金を払って補充してくれる、ということですね。これにより「明らかに要らない手間」だった、手榴弾やフラッシュバンの補充作業が必要なくなり、プレイのしやすさがぐっと向上しました。
また、以前「動作が少し重い」と書きましたが、この点もだいぶ改善されたように思われます。
まとめ … ちょっと待たされたが、期待に違わぬアップデート
というわけで、ちょっと待たされはしたものの「アップデートされれば良くなるはず!」と考えていた私としては、期待に応えてくれるアップデートだったと言えると思います。
まだ「coming soon」になっているマップがありますし、これから「人質救出」も実装予定ということです。
もしそこまで行けば、現在のお値段からすると破格の大ボリュームがあるゲームに化けそうです。
(*価格は2013/09/19 現在250円)
*2013/09/22 追記:どうやらいつの間にかアップデート予定が変わっていたようで「coming soon」になっているのが「HOSTAGE RESCUE(人質救出)」ではなく「EXTRACTION」に変わっていました。この記事を掲載した時には既に変わっていたのですが、うっかりして気づかず……すいません><
なお、Extractionというのは、辞書で引くと「摘出・抽出」といった意味ですが、軍事界隈ではあまり聞き慣れない言葉ですね。あくまで推測ですが、テロ組織のリーダーを拉致して撤退する、という任務かな、という気がします。
というわけで、引き続き、ゲームをプレイしながら、次なるアップデートを期待して待ちたいと思います。