H218_airborneこう、たまには、小難しいことを考えず、お手軽に「戦争っぽい」ゲームをしたいと考える物騒な人は、私だけではないと思います。今回はiOS向けのそんなゲーム「Battle for Hill 218」をご紹介します。

1ゲーム10分という超短時間で終わる手軽さなのに、なかなか雰囲気が出ている、小粒ながら良いゲームです。

 

よくわからんがとにかくあの丘を占領しなさい

H218_main_menu「Battle for Hill 218」とは、日本語に直訳すると「218高地の戦い」とでもなりましょうか。要するに、218と番号がつけられた丘を奪い合う戦いですね。

 

戦史上、重要な地形である丘を奪い合う戦いは幾度も起きていて、それをテーマにしたゲームもたくさん作られていますが、本作もそのうちの一つということです。


 

Hill218_cardlistさて「Battle for Hill 218」は、元がカードゲームでして、iOSアプリでもそこのところが再現されたインターフェイスとなっています。

しかし! カードの種類はたったの7枚! しかもうち1枚は「空爆」の特殊カードとなっていますので、実際に覚えなければならないのは6枚だけです。

カードゲームはカードを覚えるまでのハードルの高さがネックになりがちなんですが、この点はさすが手軽さを売りにするだけのことはありますね。

 

Hill218_muliganこのゲームは青軍と緑軍に分かれて戦う1対1の2人対戦専用のゲームです。アプリには難易度三段階のAIが備わっている他、インターネットやBluetoothを介した対人戦もあります。

 

さて、まず始めに空襲カードを2枚とり、それ以外のカードを5枚引きます。で、いきなりそのうち2枚をデッキの1番下に置きます。

これは、初手の引きの善し悪しを解消するための「マリガン」というルールです。なかなか気合い入ってますね。


 

そうすると手札は3枚ということになりますが、毎ターン2枚引いて2枚プレイするルールなので、プレイするカードは5枚の中から選べることになります。

 

ただし、この手のゲームにありがちな先手有利を打ち消すため、先手の第1ターンだけは1枚引いて1枚プレイです。ゲームバランスの調整もしっかりしていますね。

突破、迂回、潜入、降下……あらゆる手段を使って司令部を占領せよ!

Hill218_startこのゲームはカードゲームではありますが、カードをまるでボードゲームの駒のように使ってプレイします。

 

ゲーム開始時、マップ中央に「Hill 218」カードが置かれます。ここは進入禁止です。このカードの手前側に隣接する位置が自軍司令部、奧側すぐの位置が敵軍司令部です。


 

 

決められたルールに従って自軍司令部からカードを進めていき、敵軍司令部を占領すれば勝ちという、分かりやすいルールですね。

 

で、そのカードの進軍方法なのですが、このゲームでは、自軍司令部には無条件でカードを置けるものの、それ以外のカードは必ず司令部から補給を受けなければなりません。

そして、カードが補給を受けられる方向はカードによって決まっています。

 

Hill218_infantry_supply

ほとんどのカードは、この「Infantry(歩兵)」のように、上下左右の4方向からしか補給を受けられません。

 

つまり、上下左右のカードの列が途切れないよう、司令部から数珠つなぎにカードを連ねていかねばならないのです。


 

IMG_0484

例外はこの「Special Forces(特殊部隊)」ぐらいなもので、このカードだけは斜めから(だけ)補給を受けられます。

斜めの位置にカードを置くには、他のカードだと2枚必要になってしまうので、かなり使えるカードです。

 

また、この他にも補給の必要がない「Paratroopers(空挺兵)」もありますが、このカードは直接敵軍司令部に配置はできない他、隣接するカードへの補給もできません。


 

Hill218_2nd能書きはこれぐらいにして、実践あるのみです。

こちらの第2ターン。AIは本陣から 戦車→重火器→歩兵と、一気に左翼へと前進してきました。


 

H218_airborne

ならばこちらはと空挺兵を降下させ、既に展開させていた歩兵と合わせ、敵歩兵に十字砲火。

 

Hill218_destroy_inf

無事、突出してきた敵歩兵の撃破に成功しました。


 

Hill218_tank_attack……おっと、このゲームの戦闘ルールを説明し忘れていましたね。

カードは配置された時にattack欄に書いてある方向の相手カードに攻撃ができます。

 

ただ、戦車や大砲のこの爆発するようなマークの場合は、単独で相手カードを撃破できるのですが、それ以外の照準器のマークの場合、他のカードのsupportがないと撃破できません。


 

H218_airborne

先ほどと同じ、左端に空挺兵を置いた時の画像です。

空挺兵単独では相手カードを撃破できませんが、味方歩兵と重火器のsupportが重なっている(どちらかでかまいません)ので、相手歩兵を無事に撃破できます。

 

とまあ、こうして撃ったり撃たれたりをしながら、敵軍司令部を目指していくゲームです。

 

Hill218_tank_assault

勢いに乗る我が軍はさらに戦車をプレイして追撃。敵の重火器を撃破します。これで1ターンに2枚プレイしたので、ターンエンド。相手ターンに。


 

Hill218_counterattackこのまま本陣までいけるかと思ったのですが、相手も素早く歩兵と重火器を展開して、こちらが出したばかりの戦車を撃破してきます。ムムム……

 

このゲームのポイントの一つですが、どんな強力なカードであっても、攻撃ができるのは場に出た瞬間だけです。相手を一撃で葬ってしまう戦車でさえも、一度場に出た後はsupportと補給を繋ぐための駒に成り下がってしまいます。カードの使いどころはよく考える必要がありますね。


 

Hill218_attack_failedその後も左翼方面での突破を試みますが、相手の的確な対応によって我が軍左翼は壊滅。難易度Normalですが、以外と手強い……


 

Hill218_checkならばと、次は手薄な右翼方面からの進撃を試みます。

侵攻準備のために「Artillery(砲兵)」を召喚。砲兵は離れたところにいる敵を一撃で葬り去れる頼もしい味方です。

さらにHill218の隣に特殊部隊を配置。手札にはもう一枚特殊部隊があったので、次のターンに特殊部隊を司令部に突入させれば勝ちですが……


Hill218_win

最後は司令部に配置された敵部隊を空襲(任意の敵部隊を強制除去)を使って破壊して、その空白に特殊部隊が突入。無事、勝利!


 

Hill21_gameover

ラストの盤面はこんな感じ。Hill 218の横を奪って、特殊部隊が本陣突入というのは、このゲームの王道的な勝ちパターンになっています。


 

ミリタリー好きにおすすめできる良質なミニゲーム

こういった戦争物のゲームですと、どっぷりリアリティに浸かった重厚なものもいいですが、たまにはこういう10分で終わる気軽なものもいいですよね。それなりに「戦っている」っていう雰囲気も出ていますし。

 

価格は250円(2013/07/05 現在)と、ボリュームの少なさの割にはやや高い気もしますが、払うのをためらうような額でもないかなあ、と思います。

 

空いた時間の暇つぶしや、気軽な頭の体操ができるゲームを探してるけど、巷に溢れているポップでカジュアルな雰囲気のゲームはちょっとなあ……なんて方にも、けっこうおすすめできると思います。